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西粟倉村にはかつて鉄を作るタタラ場がありました。西粟倉村に存在していたタタラ場「永昌山鉄山」は村、ひいては日本の産業を支えた鉄山のひとつといっても過言ではありません。
タタラ場は今も村にその痕跡を残し、今も静かに時を刻んでいます。当時は職人家族を含め200人もの人がタタラ場に住んでいたそうです。
当工房のリファはかつてタタラ場があった大茅地区に住み、その上幼い頃から鉄に囲まれて育った身。
金属加工職人の父親のもと鉄と共に育ち、今では自身の製品のほとんどに鉄を使用しています。
この村に移住してからの約6年間は村と鉄、自分自身と鉄とのつながりを感じながら過ごしてきました。
そんなリファが今回手がけたランプシェードに鉄を使用することは、実は遠い昔から決まっていたことだったのかもしれません。
過去の村を知り、広葉樹の起源でもある「クリの木」
村の産業を支えたタタラ場を象徴する「鉄」
「この村の歴史をランプシェードに刻もう。」そう言ってリファは日々鉄に向き合うのでした。
参考文献
・西粟倉村史(前編)
・鐡のふるさと